何十年ぶりだろう。
Macとの久々の出会いだ。
振り返れば、あれは1988年の事か。
DTMを演り始めた僕は、必要に迫られてMacintosh SE2を購入した。
当時の金額で30万円オーバー。
楽曲制作&MIDI音源ソフトのCubaseを走らせるだけの事にそれだけの投資をしたわけだ。
が、そのMacintosh SE2は僕に多くの幸せを与えてくれた。
"Mitsuko"と名付けた僕のSE2。
素朴で、それでいてどこかキッチュな彼女は、いつも僕に寄り添っていてくれていた。
それはある意味、ふたりにとっての蜜月だったのだろう。
が、年が明けて1989年。
MS社からあのWindows95が発売された。
そして、特別なモノであったはずのパーソナルコンピューターが加速度的に身近なモノとなっていく。
スティーブ・ジョブズが夢見た未来を実現させたのは、奇しくもビル・ゲイツだったというのも面白い話。
難解なDos/V機にMacintosh風の親しみやすい衣装を着せたのだがWindows95なのだが、僕もご多分に漏れず1989年以降、ずっと今までWindowsを使い続けてきた。
それでも当初の2年ほどはMacintoshと併用していたが、Adobe社のIllustratorとPhotoshopがWindowsに対応してからは、ほぼWindowsだけを使ってきたと言っていい。
だがしかし!
再びMacintoshと遭遇!
久々に逢った彼女はグラマラスに変身していた。
そのくせ軽い身のこなしで僕の心をくすぐる。
子供どころか孫世代のiPhoneやApple Watchとの独特な距離感も特筆すべきものがある。
人生は出会いと別れの繰り返し。
モノもおそらく同じなのだろう。
久々に逢った彼女は
僕にとびきりの笑顔を届けてくれた。