大きな声では言えないが、実はよしだたくろうでギターを始めた口だ。
おんぼろガットギターを手に入れて、最初にギターコードを覚えたのは小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」だったのだが、YAMAHA FG-180を手に入れてから本格的にギターに取り組んだのは、よしだたくろうだった。
その当時の僕は、寝ても覚めてもたくろうで、彼の載っている音楽雑誌、週刊誌、何でも乏しいお小遣いで買い漁っていたものだ。
それがアルバム『青春の詩』や『たくろうオンステージ』を聞き倒していた1971年の頃。
そして1972年、僕が14歳の夏。名アルバム『元気です』が発売。
それを初めて聴いた時は、それこそ僕の人生すべてがたくろうになってしまったような気になってしまった。
『気ままな絵日記』なんて本を書い、その文章まで真似ていたような記憶がある。曰く「おかげさまで僕は元気なのです」(笑)
考えてみれば、その辺りが彼に対する情熱のピークだったのかな。
その後はご多分に漏れず洋楽に意識が傾いていく。アコギからエレキにギターを持ち替えたのもその頃だ。
しかし、三つ子の魂百までとはよく言ったもので、今でも彼の曲は暗譜で弾けるものが多い。
先日のブログで最近アコギを良く弾いていると書いたが、ふと気づくと「ある雨の日の情景」のイントロを何気なく弾いていたりする。ちゃんとカポを5フレットに付けて。
そんな彼も、僕にとって今では「Anthology」のカテゴリーに入る人。
アルバム『お伽草子』以降はまったくと言っていいほど聴いていない。
と言うか、あれほど聴いていたあの頃のアルバムも、もう何十年も聴いていない。
しかし今でも好きなミュージシャンであることには間違いない。
肺がんを患ってからというもの、完全復帰とまではいかないようだが、いつまで元気でいてほしいと願うのだ。
それこそ「おかげさまで僕は元気なのです」なのです。
と、ここまで書いて気づいた。
どうやらツアーをやるらしい。
ご本人曰く、「これが最後のツアー」なんだそうだ。
うーむ。
見てみたいようなそうでないような・・・
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