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2019/10/06

The Intern

The Intern(邦題:マイ・インターン)2015年公開 アメリカ映画
監督・脚本・制作:ナンシー・マイヤーズ
主演:ロバート・デ・ニーロ・アン・ハサウェイ

昨夜、地上波でオンエアしていたのを観た。

「プラダの悪魔」は素晴らしい作品だったが、この作品に関してはとても心が暖かくなる映画としか予備知識がなかった。

で、結論から言えば、まさしく心が暖かくなる映画だった(笑)

仕事モノを装いながら、その実は年齢差のある男女の恋愛映画。
とは言ってもそこらに良くある恋愛映画ではない。
ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイという意外性のあるふたりの共演がなんともいい。

この作品の評判自体はさほど高くはない。
その低評価の大半は「上司が女性で部下が男性という時流に即したテーマを十分に掘り下げることができていない。」というものだ。
それはまぁ確かにそうなのだが、それは仕事がテーマとして観た場合なのだろう。
反して恋愛映画として観ればこれほど上質な映画はない。

映画の後半、二人で観た映画の台詞「君は僕の運命の人」「君は天使からの贈り物」
ロバート・デ・ニーロも泣いていたが、僕も泣いた。

僕もあんな風に歳を重ねたいなと願う。
穏やかで、知的で、すべてを包み込む包容力。
そんな老人に僕もなりたい。

2019/03/31

Green book

観てきましたよ。

人種差別が色濃く残る1960年代アメリカ南部を舞台に、黒人天才ピアニストとそのボディガード兼運転手が演奏ツアーを通して友情を育む感動作『グリーンブック』。

粗野で無学なイタリア系のボディガード、トニーに扮するのは「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや『はじまりへの旅』(2016)などで知られるヴィゴ・モーテンセン。
彼をツアーの運転手にスカウトした天才ピアニスト、ドクター・シャーリー役には『ムーンライト』(2016)でアカデミー助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリを迎え、笑いと感動に満ちた作品になっていた。

と、一般的な評価は各所で多く書かれているので割愛するとして。


僕は1980年代の初頭に無謀にも小説を書いてみようとしたことがある。
そのタイトルは『EXIT(非常口)』
ご多分に漏れず途中で挫折したのだが、その小説の冒頭はこうだ。

「人には『居場所』が必要だ。 そしてその居場所には必ず『EXIT(非常口)』が必要なのだ。」

この映画を観て、自分で書いたその言葉を思い出した。

ドクター・シャーリーには居場所がない。
黒人がクラシックを演奏することが許されない時代。
かと言ってジャズやR&BをPlayすることも自身が許さない。

白人には卑下され、黒人には嫉妬される。
ほんの短いシーンだが性的なマイノリティである場面も描かれている。

自身が何者なのか。
そしてどこへ向かおうとするのか。

その答えはトニーが教えてくれた。

「淋しいときには自分から動きな」

 ツアー最終日をドタキャンした下町のセッションも圧巻だし、ラストのトニーの家族に迎えられるシーンも感涙ものだが、やはり僕がお勧めのシーンは、トニーが呟くこのシーンと、ツアーから帰ったドクター・シャーリーがカーネギーホールの階上のあの豪華な部屋で玉座に座らないカット。


人には『居場所』と『EXIT』が必要だ。

そんなことを改めて思い出させてくれたこの映画。
いい映画でした。

 Green Book (2018) - At The Orange Bird Jukejoint Scene (9/10) | Movieclips

2019/02/10

My Favorite Movie Vol.2 "Rosemary's Baby"

深夜、自宅での仕事をしながらCSでオンエアされているのを観るともなく観る。

『ローズマリーの赤ちゃん(Rosemary's Baby)』1968年 アメリカ映画

製作:ドナ・ホロウェイ 監督:脚本:ロマン・ポランスキー
原作:アイラ・レビン 撮影:ウィリアム・A・フレイカー
音楽:クリストファー・コメダ
出演:ミア・ファロー、ジョン・カサベテス、モーリス・エバンス、ルース・ゴードン

公開が1968年なので、封切りでは観ていない。
僕が観たのは1972年、14歳の夏。
確か西新宿カブキ座という2番館で観たと思う。

その時は、いや何でこんな映画を見に来たんだろうと後悔しきり。
一緒に行ったM子ちゃんも妙に無口になるし・・・。

ポランスキー監督の何とも言えない「ヌメッ」とした演出、得体の知れない恐怖感から見る見るうちにやつれていくミア・ファロー、クリストファー・コメダの哀愁を帯びたメロディ。そして闇に響く赤ちゃんの泣き声。
アメリカ映画なんだけど、ヨーロッパ的な陰湿さが全編に纏わり付いている。
今観てもやたら怖いぞ。

監督のポランスキーはポーランド人ということになっているが、実はユダヤ人。
ナチスのホロコーストで両親は収容所送りになり、自身も逃亡生活を送っている。
そんなバックボーンを持つポランスキーだからこそ成し得た恐怖感ではないだろうか。

そして何よりも怖さに拍車をかけていたのは、ポランスキー監督の奥さんが実際に惨殺された1969年の事件。
これはこの映画の呪いだったのだと、当時の僕らは大真面目に信じていた。

基本的に、僕は洋画のホラーはあまり怖いとは思っていない方だ。
ホラーに関して言えば邦画の方がずいぶん上質だと思っている。
それは西洋人が考える恐怖感と、僕ら日本人が覚える恐怖感の違いから来るのだろう。

そしてもうひとつ忘れてならないのが、映画館だ。
昔の映画館は汚かった。本編が始まれば、灯っている明かりは非常口の青っぽい光だけだし、妙にかび臭いし、ロビーは便所臭い。
館全体にジメッとした湿気が淀んでいた感じがあった。
そんな雰囲気が、いかにもホラー映画によく似合っていたのだ。

それに比べて最近の映画館は清潔だし、何よりも明るい。
そしてくっきりはっきりのデジタル処理。
映画の中の妖怪や怪物も、さぞかし住み難いだろうと同情してしてしまう。

2019/01/03

Bohemian Rhapsody

映画、「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきた。



大体に於いて僕は天の邪鬼な方なので、誰もが良いという映画は斜に構えて観てしまう癖ががある。
悪しき例の「ラ・ラ・ランド」のように、この映画も実は言うほど大した事はないんじゃないかとあまり期待せずに出かけたのだ。

が、その予想は見事に裏切られる事となる。

まず本編前の"20th Century Fox"のロゴ。
いつもは無音だが、そこにQueen風の4声コーラスとブライアン・メイらしいギターの音が入る。
もうそれだけで期待値はMaxではないか。

オープニングは、Live Aidのメインステージに向かうフレディ・マーキュリーの背中から。
そこから一気にエンディングまで見入ってしまった。
デビュー前にパブに向かうシーンで、CREAMの「Sunshine of Your Love」のイントロが一瞬挿入されるシーンも胸を熱くする。

そしてラストのライブシーン。
これはもう圧巻だ。
一曲目のBohemian Rhapsodyから僕は泣いていた。

フレディ・マーキュリーの栄光と挫折を描いたこの映画。
その根底にあるものはコール&レスポンス(呼応)だと僕は思う。

「エーオー」ってやつね。

フレディが何かを呼びかけ、そして誰かが応える。あるいはその逆。
 その場面が何度も登場する。
それは上手く呼応する時もあればそうでない時、関係が破滅していく予感をも描いていた。
例えば元恋人のメアリーと別居し、窓越しに電話でのやり取りと灯りでのコンタクト。
その直前に新居に呼んだロジャーとのシーン。

誕生日会で名前を変えたフレディが 電話を取った妹の呼びかけに応える場面がある。
「フレディ・マーキュリー、電話よ」

そこからQueenの伝説は始まった。
そして数多の呼応と挫折を繰り返しながら、ラストの大観衆とのコール&レスポンスへと向かうのだ。
AIDSの診療に訪れた病院の廊下で出会った患者の少年との小さなコール&レスポンス。
あれこそがフレディの背中を押したのだと僕は思う。


いい映画だった。


実は1975年に武道館で Queenを僕は見ている。
この映画で言えば、アメリカツアーが決まる直前の話だ。
「キラークイーン」はヒットしていたが、どちらかと言えばベイ・シティ・ローラーズと同等の扱いをされていた彼らに僕はさほど期待せずに武道館へ出かけた。

が、その予感は見事に裏切られた。
素晴らしいパフォーマンスと圧倒的な存在感に僕の胸は高鳴った。

今回、その時の気持ちをもう一度味わった気分だ。


I was born love to you / Queen

2017/11/19

Sister Act 2: Back in the Habit

「天使にラブソングを2(Sister Act 2: Back in the Habit)」1993年アメリカ映画
監督:ビル・デューク、主演ウーピー・ゴールドバーグ、製作タッチストーン・ピクチャーズ。

深夜、CSでオンエアしていたのを観た。

ウーピー・ゴールドバーグ主演で大ヒットしたコメディ「天使にラブ・ソングを…」の続編。
前作から1年後。ラスベガスで二流スターとして忙しい毎日を送るデロリスの元に、聖キャサリン修道院で出会ったかつての友人たちが訪れる。
聞けば社会奉仕先の高校の悪ガキ達にほどほど手を焼き、みな疲れきってしまっているという。
院長先生の頼みもあり、またそこが自分の母校であることもあってデロリスは援助の要請を受け入れる。
そして、再びシスター・メアリー・クラレンスとなって、サンフランシスコにある母校、聖フランシス高校へと向かうのであった。(Wiki)


1作目が大ヒットし、調子に乗って作られた続編は大体ツマラナイものが多いのだが、この映画はそこそこ楽しめる、いい映画だ。
ただしストーリーはとんでもなくSimplicityなのでご注意を。

この映画の最後に流れる「Ain't No Mountain High Enough.」はマーヴィン・ゲイの名曲。
僕は1970年のダイアナ・ロスのバージョンも好きだ。

そういえば、この映画とまったく同じようなストーリーのTVドラマを80年代に見た記憶がある。
主演は三上博史で、クラシック界から落ちぶれた指揮者が、落ちこぼれ学校の音楽教師になり、どうしようもなかった生徒たちを引っ張りコンテストに連れて行くというお話。

まぁ良くあるお話ではあるのだが。

2017/07/02

Screen Music

映画音楽(えいがおんがく)は、映画の中で使用される音楽。映画作品を通して貫かれている主題、登場人物の感情や性格、場面の状況などを、音楽という抽象的な表現形式によって視聴者に伝達する、重要な役割をもつ。
とWikiにはある。


実はこの手の「映画音楽大全集」みたいな企画物が大好きである。
別にオリジナルサントラである必要はない。昔の各レコード会社が持っていたオーケストラの演奏のヤツで全然構わない。

どんな映画音楽でも、聴くとやはりその場面を思い出してしまう。
それほど映画と音楽の関係は密接なのだ。
印象的なのは「太陽がいっぱい(1970年)」「ロミオとジュリエット(1968年)」「ゴッド・ファーザー(1972年)」のニーノ・ロータ。
そして「80日間世界一周(1956年)」「誰がために鐘は鳴る(1943年)」「シェーン(1953年)」等のヴィクター・ヤング。
最近では一連のスピルバーグ作品やジョージ・ルーカスの「スターウォーズ」シリーズのジョン・ウィリアムズか。
ちなみにこのジョン・ウィリアムズ、古くは「宇宙家族ロビンソン」や「タイムトンネル」などのテレビ作品も手がけているんだねぇ。

さて、僕が最高の映画音楽と映像のマッチングと個人的に思っているのは、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した「ひまわり(1970年)」なのだ。
あのラストシーンに流れるヘンリー・マンシーニのテーマ曲、これほど素晴らしく、そして哀しいラストシーンを僕は知らない。
今でもこの曲を聴くと、あのラストシーン、そして当時の2番館のすえたような館内の匂いを思い出す。
惜しむらくは、この映画は中学生の頃にひとりで観に行ったので、仄かな恋心の思い出がない事か。
あの時、気になる女の子が隣に座っていてくれれば完璧な思い出だったと思うのだが。